宮城のお酒

政宗公に始まる宮城の酒造り

 仙台藩祖伊達政宗公は、慶長十三年(一九六八)に奈良出身の酒造職人、又五郎を招き、良質な湧き水が出る城内三の丸の清水門近くに酒蔵を建て榧森又右衛門の姓名を授け「御城内定詰御酒御用」を務めさせ、これが宮城の酒造りの元祖となりました。

 現在、宮城のお酒の生産量の九〇%近くが吟醸酒・純米酒等の高級酒であり、全国平均の約三〇%、東北平均の約五〇%をはるかに凌ぐ全国でも高い水準を誇っております。

 宮城の蔵元は小さな蔵ばかりですが、高品質なお酒を造るために精米歩合を低くし、低温でじっくり醗酵を行い、お米一粒一粒から旨味を引き出す努力をしています。

 杜氏はお酒と対話しながら丁寧な酒造りで、宮城のおいしいお酒に育てあげています。その酒質はやや辛口でコクがあり、宮城の山の幸、海の幸とマッチするお酒です。

宮城県酒造適合米「蔵の華」

 宮城県産酒造好適米である「蔵の華」は、各蔵元と宮城県古川農業試験場、そして農家の人々の協力で一〇年の歳月をかけて平成九年に誕生しました。

 「山田錦」を母に、「東北一四〇号を父としており、米粒は大粒で酸度、アミノ酸度も低く、低タンパク質のため雑味のないすっきりした酒の味わいが醸しだされます。

 「蔵の華」という名前には、〝蔵の中で酒香を漂わせ、人を心地よく酔わせる華になれ〟という願いが込められています。

 以来、「蔵の華」の生産量は年々増加し、宮城県内の酒蔵では「蔵の華」を中心とした酒造りが盛んに行われ、「食材王国みやぎ」の一役を荷っています。