宮城のお酒
政宗公に始まる宮城の酒造り
仙台藩祖伊達政宗公は、慶長十三年(1608年)に奈良出身の酒造職人、又五郎を招き、良質な湧き水が出る城内三の丸の清水門近くに酒蔵を建て榧森又右衛門の姓名を授け「御城内定詰御酒御用」を務めさせ、これが宮城の酒造りの元祖となりました。
現在、宮城のお酒の生産量の九〇%近くが吟醸酒・純米酒等の高級酒であり、全国平均の約三〇%、東北平均の約五〇%をはるかに凌ぐ全国でも高い水準を誇っております。
宮城の蔵元は小さな蔵ばかりですが、高品質なお酒を造るために精米歩合を低くし、低温でじっくり醗酵を行い、お米一粒一粒から旨味を引き出す努力をしています。
杜氏はお酒と対話しながら丁寧な酒造りで、宮城のおいしいお酒に育てあげています。その酒質はやや辛口でコクがあり、宮城の山の幸、海の幸とマッチするお酒です。